「南島原市GIGAスクール構想」からの考察

南島原市は、2020年に市のホームページにGIGAスクール構想の実現についての記事を投稿した。

それ以前からも、導入されるという情報はあったが、公式に発表されていなかったため本当なのか詳細が全く分からなかった。

公開された記事には導入台数やOSについての情報が書かれていた。

そのサイトの情報によれば、

「導入時期について今年度中」と表記されてあった。が、実際3学期に1度だけ触っただけで、とても「導入された」とは言えないだろう。そしてそのまま予定されていた学期が終わってしまった。


それから8か月。年度が変わり夏休みの登校日に突然児童にpcが配布された。なぜこのタイミングだったのだろうか?


数々のトラブル

記事が公開された10月頃に企業などに機器のセットアップを進めてもらっていた。1か月半ほどでセットアップが完了し準備が整ったということで企業は撤退していったのだが、12月頃、教員が悩まされていたのは、「タブレットの具体的な使い方がわからない

セットアップ自体は終わったものの、そのpcを教師が扱えなかったのだ。さらに12月は成績の処理など、仕事が多いため、タブレットになれる余裕もなかったのだろう。そうして何も使わずに2学期が終わった。

三学期になる前、教員はタブレットの使い方を職員会議で確認した。そしていよいよ授業で使うときに再びトラブルが起こった。

インターネットにつながらない」。校内LANを管理しているサーバが、児童タブレットを同時に接続しきれなかったのだ。

しかし、セットアップ時に正常だったのになぜ急に不具合が出たのだろう。それは簡単な理由で、

セットアップ時は、同時に5台ほどのpcを手作業でセットアップしていたため、ネットワークに接続していた台数は少なかったのだが、授業では同時にクラス全員をつながないといけない。そのため事前に把握できなかったのだろう。

また、校内LANは業者側にセットアップを任せていたので、教師が操作したりできない。


授業中これらの不具合に直面してしまい、GIGAスクールで授業の効率化どころか混乱を招いてしまった。

これではGIGAスクールの需要がなくなってしまうため、再び不具合を起こさないようにと、じっくり不具合の修正が行われた。そうして準備が整ったのが今月である。


導入金額について(転載)

南島原市が導入したと思われるタブレットは次の2つの機種




令和2年に南島原市教育委員会が導入したタブレットは、
 小学校第4学年から第6学年の児童数   1,039台 
 中学校第1学年から第3学年の生徒数   1,098台 

 教師用として導入学級数分        123台    

合計 2,260台 

上記のpcの価格を参考にして計算すると、およそ219,672,000円(2億1967万2千円)相当である 

 もしかしたら、教委が購入、ではなく、pc室のPCのようにレンタルである可能性もある。

 Wifiモデル、LTEモデル両方を導入する模様 つまりLTEとはいわゆるギガなので、wifiが自宅にない人でもインターネットに接続できるということになる

 LTEモデルのPCを少し設定をいじれば、ほかの端末(自分のスマホやゲーム機)にも接続できるようになる  (2021.8.20追記 モバイルホットスポットが既定で無効化されている。クリックしても管理者でログイン画面すら出てこない。)


追記:令和3年度は1,021台導入した模様



@学校PC改造速報

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